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コンスタンシア

1679年から20年間ケープの総督を務めたシモン・ファンデルステルは、オランダ東インド会社からこの地域の所有を認められると、1万本ものブドウの苗を持ち込み、ワインの製造を始めました。彼の死後、この土地は彼の息子たちに相続されることなく、競売によってさまざまな人の手に渡り引き継がれました。

この地域で育てられたブドウからは、甘いデザートワインが作られ、「コンスタンシア・ワイン」と呼ばれて、プロセインのフリードリヒ大王やフランスのルイ16世、マリー・アントワネット、ナポレオン・ボナパルトなど、ヨーロッパの王侯貴族たちに愛され飲まれていました。

1800年代後半にヨーロッパでほとんどのブドウの木を枯らしてしまったフィロキセラがケープにも1898年に入ってきてしまい、瞬く間にケープ中に広がりました。これにより、コンスタンシア・ワインの製造も途絶えてしまいました。

1980年、現在のクレイン・コンスタンシア(ワイナリ)で、かつてのコンスタンシア・ワインを復活させる取り組みが始まり、他のワイナリでもコンスタンシア・ワインの製造が始まりました。

ヨーロッパの王侯貴族になった気分で、甘いコンスタンシア・ワインを飲んでみるのもいいですよ。

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